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フォーカス RS500 [日記]

新型フォード「フォーカス RS」はワイルドなクルマだ。最初に試乗した時から大好きになったし、歴代「RS」モデルの後継車として相応しい出来栄えだと感じられた。ごく僅かながら欠点もあるものの、確かに速いマシンであり、ハンドリング性能には誰一人として文句を付けることはできないだろう。試乗記を寄稿したアンドリュー・イングリッシュ記者は、乗った後の数週間は何度も思い出してしまうような類のクルマだと書いていた。さて、ここで問題だ。もし今後、それよりさらにハードコアな「フォーカス RS500」が登場したとしても、このホットハッチは忘れられない存在で有り得るだろうか?

フォードが、そんなモデルの開発に取り掛かっているという噂が舞い込んできた。オーストラリアの自動車メディア『Motor』が伝えるレポートを細かく詮索しなくとも、「RS500」の名前にはこの噂を信じさせるような歴史がある。「シエラ コスワース RS500」はツーリングカー・レースを戦う「シエラ コスワース」のエボリューション・モデルであり(同時代のE30型BMW「M3」やメルセデス・ベンツ「190E 2.3-16」に続々と性能を向上させたバージョンが登場したことを想い出してほしい)、その精神的な後継となったのが、先代の「フォーカス RS」を進化させた「フォーカス RS500」だ

『Motor』は、噂されている新しいRS500について、1つの事実を認めている。それは、現在のフォーカス RSに搭載されている2.3リッター「エコブースト」エンジンには、パワーアップする余地があまり残されていないということだ。現行型フォーカス RSはすでに限界に近い出力を引き出しているので、加速性能を向上させるには軽量化するしかないだろう。新しいRS500は先代たちとは少し違い、ハイパワー・バージョンではなくライトウェイト・バージョンになるのかもしれない

『Motor』が書いているパフォーマンス向上の"処方箋"は的を射ていると言える。典型的な軽量化の施策が挙げられており、ポリカーボネート製のウィンドウやコンポジット製のボディワークなどを採用すれば、かなりの減量となるだろう。また、先代フォーカス RS500と同様に、多くのエアスクープやエアベントが開けられ、冷却性能と空力特性が改善される見込みだ。『Motor』のレポートでは、フロント・アクスルにリミテッド・スリップ・ディファレンシャル(LSD)が採用されると予想しているが、GKN社製の全輪駆動システムはかなり技術革新が進んでいるため、LSDを装備する可能性はゼロとはいえないまでも、かなり低そうだ。同様に可能性は低いものの、DCT(デュアル・クラッチ・トラスミッション)が標準あるいはオプションで採用されることも考えられる。米国の自動車情報誌『Car and Driver』によると、新型フォーカス RSはMTのみで提供されているが、需要があればDCTの採用も検討するとフォードはすでに認めているそうだ

『Motor』の予想に加えて、我々Autoblogでは、カーボンファイバー製ホイールが採用される可能性もあると見ている。もしCarbon Revolution社により、「GT350R」で採用されたリム径19インチ、リム幅11インチのホイールよりも小型のサイズが実現すれば、フォーカス RS500には大きなグレードアップとなるだろう。『Motor』が予想するオプションの超軽量鋳造ホイールよりも、バネ下重量、回転質量ともに軽減されてパフォーマンス向上に大きな効果をもたらすはずだ。さらに技術面だけでなく、これを採用することで一層クールに見られるという効果もある。現在カーボンファイバー製ホイールは大きな話題となっているが、未だにこれを純正で装備するクルマを販売するメーカーは少ない。GMもCarbon Revolution社との提携を打診していると伝えられており、一足先に市販車に採用を実現したフォードが、RS500にカーボンファイバー製ホイールを装備するのは賢い判断と言えるだろう

少なくとも、フォードにRS500のようなクルマを開発するリソース的余裕があることは確かで、フォーカスRSが大ヒットとなった場合に備えて既に準備を進めているらしい。同社はフォーカス RSの需要の動向を注視し、将来的に発売の決定を下すことになるだろうと『Motor』は伝えている。今はミステリアスなエアベントを備えたフォードのハッチバックが、カモフラージュ姿でニュルブルクリンクのサーキットを周回していないかと、多くのスパイ・カメラマン達が目を光らせているはずだ。今後の情報に期待したいですね

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