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平昌五輪スノーボード男子スロープスタイル [スポーツ]

平昌五輪スノーボード男子スロープスタイルの中継で、独特な表現がネット上で“新感覚”と話題を集めた中井孝治さん(33=元ハーフパイプ日本代表)の解説

冷静、的確な内容とのセットで「分かりやすい」「面白い」と評判でしたが、私も大いにはまった1人。この競技が大切にする「かっこいい」「スタイリッシュ」の見どころがぐいぐい分かってきて、ダイナミックなスポーツ性にすっかりファンに

 前回のソチ五輪から正式種目になったばかり。斜面を滑降しながら、障害物エリアで板さばきのスゴテクを披露したり、ジャンプ台でエアの大技をきめたりするショー要素の高い競技で、技の難易度や独創性が評価ポイントとなる採点競技です。

 空中を縦3回転&横4回転で飛んだりするアクロバティックなパフォーマンスは見ているだけでかっこいいのですが、解説者から「かっこいいですね」というワードが飛び出して新鮮。若者の競技らしいカジュアルな感想が出たのかと思ったら、その後も選手が妙技を披露するたびに「これもおしゃれですよ」「スタイリッシュですね」。文字通り、選手はそこを競っているのですね。人と違うアプローチでジャンプ台を攻略したとか、技の組み合わせが個性的とか、「独創性」というキーワードを何度も口にしていて、この競技の肝がよく分かるのです。

 ソフトな語り口は聞きやすく「人工雪は締まった表面に小麦粉をまいたようなので、エッジをかけすぎるといきなり抜ける」とか、転倒者続出の解説ポイントもなるほど感。派手な転倒にいちいち絶叫しないのも、常に危険と隣り合わせのこの競技のすごみが伝わってきて、「あと30センチ飛んでいれば着地できた」と淡々と続ける解説力に笑ってしまいました。「あんまり喜ばないところもかっこいいですね。『行けるっしょ』みたいな感じで」「スノーボーターとしては、こういうラインにあこがれるんですよね」。この人の解説もかなり“スタイリッシュ”なのです。

 実況の伊藤隆佑アナウンサー(34=TBS)もうまかったと思います。中井さんの言う「独創性」や「流れ」を掘り下げたり、シロウトには長すぎて分からない技の名前はあえて「縦3回転、横4回転」など簡略化したりと、メリハリの利いた落ち着いた実況。競技をよく勉強しているのが伝わってきて、中井さんといいコンビになっていました。

 ちなみに中井さんは12日、ブログを更新し、主なワードを丁寧に補足しています。「スタイル、スタイリッシュ」は、見ただけで誰だか分かる個性的な動きやオリジナリティーの意味で使っていたとし、これをベースに「おしゃれ」は難しいことをさらっとやった時、「かっこいい」はそのままの意味、「しぶい」は地味なところにこだわりやうまさを感じた時、などと記しています。「僕の微妙な解説で分かりにくくしてしまってすみません」とありますが、私にはとても分かりやすかったです。

 男子は米国の17歳、エドモンド・ジェラード選手が金メダルを獲得。予選の時から中井さんの言う「かっこいい」に共感し、決勝はこの選手1択で応援していただけに感動です。大逆転をきめた最後の滑走は、とんでもない角度からジャンプ台に飛び込んでくるかっこよさ。「かっこよかったですね。完璧です」という中井さんの言っていることがだんだん分かってきて、スタイリッシュ解説の影響大でした。

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