旅行なら楽天トラベル
アンガールズ・田中 [芸能]
テレビでひっぱりだこのアンガールズ・田中卓志さんは43歳独身。ひとりの時間と寂しさと、「だから田中は結婚できないんだ」と叱られる日々を語ってくれたそうです
バイオリニストの女性にふられて、楽器だけが残る
――仲のいい芸人さんが結婚されると「またひとり旅立って行った」とブログに書いておられますね。
「一緒に遊んでた人は全員結婚しました。飲むとか、休みの日にどっか行こうよ、みたいなことが減りましたね。寂しいなっていうよりかは、その時間に別のことをできるようになったなっていう感じがすごくします」
――例えばどんなことを。
「数年前バイオリン始めたんです。バイオリニストの女性にふられて、一緒に始めたバイオリンだけが残っちゃって、ずっと弾いてるんです。楽器のセッションって、下手でも楽しいんですよ。そういう達成感みたいなのを異性となしとげたら、恋が生まれる気がしなくもない。おじいちゃんになっても弾けるし、楽器はいいと思います」
「でも、強がってるだけかもしんないです。同じ建物に(お笑いトリオ)ロバートの山本(博)君が住んでるんです。前はよく一緒に遊んでて、今は結婚して子供もいて。おれがコンビニの弁当買って帰ったら、玄関のオートロックのところで山本君の家族に会って、おれはコンビニの袋に弁当持って歩いてるのに、山本君はこれから、家庭のいいご飯食べるんだなと思ったら、コンビニの袋が急に情けなく思えたんですよ。買った瞬間は、最高のもん買っちゃったと思ったのに、これを見られたくないなと恥ずかしくなったんです。おれってこういう感情あるんだって、そのとき気付きました。強く生きてると思っても、そういう瞬間にボロッて出るんだなって」
「だから結婚できないんだ!」と叱られる日々…アンガールズ・田中、未婚の理由は「恐れ」?
田中卓志さん
40代前半男性、3割が未婚…「多いなあ!やっぱり結婚しなきゃ」
――故郷の広島から東京に来たときは、さみしかったですか。
「いやー、泣きましたよ。孤独で。国立大学を出してもらったのに、それを裏切って芸人になる、みたいな道を選んじゃったんで、果たして成功するかどうかも全くわかんない状況で、不安で孤独で、寂しさに押しつぶされてました。号泣です。目標がぼんやりしてるのに、ひとりっていうのはね。だから地獄みたいにネタ書いて、どっかの事務所に『ネタ見せ(オーディション)に行かせてください』って電話して『わかりました』って言われたら『おっしゃー、進んだぞ』みたいな。ネタ見せに行ったところでライブに出られるわけじゃないんですけど、予定を入れることで不安の解消にはなりました」
――そういう意味では今はすごくお忙しいから。
「仕事してれば、孤独を感じる時間もないです。ほとんど。孤独を感じるとしたら、もうちょっと先じゃないですか。結婚しなかった場合、この先仕事がまあまあ落ち着いたみたいな時期に。でも、ぼくは結婚したいと思ってるんで」
――婚活みたいなことは。
「合コンは、ちょっと前はすごくしてましたね。まわりのみんなが『結婚したい』とか言ってた30代後半のころ。自分で主催するのが、おれはめちゃめちゃへたくそだから、誘われて。いまはちょっと通り過ぎちゃって、そういうのも行ってない。まずいのかもしれない(笑)」
――2015年の国勢調査の数字では40代前半の男性の約3割が未婚です。
「えええっ! そんなにー! 多いなあ! もうちょっと結婚したほうがいいと思いますね。おれが言うのもあれなんですけど(笑)。そんなんだったらおれ、やっぱり結婚しなきゃいけないような気がします」
結婚しても、孤独の時間が必要
――ひとりが好き、というわけではないんですね。
「ひとりの時間も好きだし、みんなといる時間も好きなんです。どっちの時間もほどよく来てくんないといけないんですよ。絶対おれ、結婚しても孤独の時間がほしくなる。100%。田舎で育った人が都会にいるというだけで、ちょっとうるさく感じているので、家の中で、すぽーんと全てを開放できる場所みたいな」
――ときどきネタにも登場される、広島のお母さんは、どのように。
「結婚しろ結婚しろって言われて『ああ』って思っちゃうんですけど、3兄弟の兄と弟がもう結婚してるんですよ。弟が結婚したくらいから『まあ、ええか、そのぐらい』っていう感じがしてるんじゃないですか。早く自分の趣味に没頭してほしいですね」
「だから結婚できないんだ!」と叱られる日々…アンガールズ・田中、未婚の理由は「恐れ」?
田中卓志さん
恋愛話になったら逃げましょう
――ご自分では、ひとりでいる理由は、どのように。
「原因っすか。いろんな人の結婚を見ると、うまくいってない人もすごく見るんですよ。こうなっちゃうんじゃないかなっていう恐れ? だから、慎重に選んでしまうし、よっぽど気が合うとか、感覚が近いとか……」
「こういうことを言うから、飲んでたら、いつも怒られるんですよ。飲みのフィニッシュが『だから、田中は結婚できないんだよ』ってなることが多い。嗅覚でわかるんです。だれかの恋愛の話になったら、絶対次におれんとこ来るよって。世の中の独身の人たちも、察知してその手前で帰ったほうがいいですよ。逃げましょう、みんな(笑)」
「自分はもし結婚しても、人に『結婚したほうがいいよ』とは言わないようにしようと思ってます。その人のタイミングで、そういうときが来るとは思うんで」
――田中さんはコントで「女の子にもてない、かわいそうな男の人」を演じることがよくありますけど、これは私の感想ですけど、見ても、なんか、いやじゃないというか、ほっとする感じがします。
「あー、ネタを自分の人生の中で思ったことから作ることも多いんで、そういうのがたくさん出てくるのかもしんないです。ぼくは、そういう人がなるべく救われて終わるようにしてます。その人も、ただ一生懸命生きてた結果、たまたまかわいそうな感じになっただけで、滑稽には描くんですけど、その人なりの主張を熱を持って言わせてあげるっていうのが、ぼくのコントのパターンのひとつです。笑って終わった、でもちょっといいことも言ってたな、みたいな」
――ひとりの老後を想像したらどんな感じでしょうか。
「43なのに早くないですかー(笑)。でも、ひとりだったら好き放題しますよ。田舎でのんびり暮らしても悪くないし。山でバイオリン弾いてると思います」
バイオリニストの女性にふられて、楽器だけが残る
――仲のいい芸人さんが結婚されると「またひとり旅立って行った」とブログに書いておられますね。
「一緒に遊んでた人は全員結婚しました。飲むとか、休みの日にどっか行こうよ、みたいなことが減りましたね。寂しいなっていうよりかは、その時間に別のことをできるようになったなっていう感じがすごくします」
――例えばどんなことを。
「数年前バイオリン始めたんです。バイオリニストの女性にふられて、一緒に始めたバイオリンだけが残っちゃって、ずっと弾いてるんです。楽器のセッションって、下手でも楽しいんですよ。そういう達成感みたいなのを異性となしとげたら、恋が生まれる気がしなくもない。おじいちゃんになっても弾けるし、楽器はいいと思います」
「でも、強がってるだけかもしんないです。同じ建物に(お笑いトリオ)ロバートの山本(博)君が住んでるんです。前はよく一緒に遊んでて、今は結婚して子供もいて。おれがコンビニの弁当買って帰ったら、玄関のオートロックのところで山本君の家族に会って、おれはコンビニの袋に弁当持って歩いてるのに、山本君はこれから、家庭のいいご飯食べるんだなと思ったら、コンビニの袋が急に情けなく思えたんですよ。買った瞬間は、最高のもん買っちゃったと思ったのに、これを見られたくないなと恥ずかしくなったんです。おれってこういう感情あるんだって、そのとき気付きました。強く生きてると思っても、そういう瞬間にボロッて出るんだなって」
「だから結婚できないんだ!」と叱られる日々…アンガールズ・田中、未婚の理由は「恐れ」?
田中卓志さん
40代前半男性、3割が未婚…「多いなあ!やっぱり結婚しなきゃ」
――故郷の広島から東京に来たときは、さみしかったですか。
「いやー、泣きましたよ。孤独で。国立大学を出してもらったのに、それを裏切って芸人になる、みたいな道を選んじゃったんで、果たして成功するかどうかも全くわかんない状況で、不安で孤独で、寂しさに押しつぶされてました。号泣です。目標がぼんやりしてるのに、ひとりっていうのはね。だから地獄みたいにネタ書いて、どっかの事務所に『ネタ見せ(オーディション)に行かせてください』って電話して『わかりました』って言われたら『おっしゃー、進んだぞ』みたいな。ネタ見せに行ったところでライブに出られるわけじゃないんですけど、予定を入れることで不安の解消にはなりました」
――そういう意味では今はすごくお忙しいから。
「仕事してれば、孤独を感じる時間もないです。ほとんど。孤独を感じるとしたら、もうちょっと先じゃないですか。結婚しなかった場合、この先仕事がまあまあ落ち着いたみたいな時期に。でも、ぼくは結婚したいと思ってるんで」
――婚活みたいなことは。
「合コンは、ちょっと前はすごくしてましたね。まわりのみんなが『結婚したい』とか言ってた30代後半のころ。自分で主催するのが、おれはめちゃめちゃへたくそだから、誘われて。いまはちょっと通り過ぎちゃって、そういうのも行ってない。まずいのかもしれない(笑)」
――2015年の国勢調査の数字では40代前半の男性の約3割が未婚です。
「えええっ! そんなにー! 多いなあ! もうちょっと結婚したほうがいいと思いますね。おれが言うのもあれなんですけど(笑)。そんなんだったらおれ、やっぱり結婚しなきゃいけないような気がします」
結婚しても、孤独の時間が必要
――ひとりが好き、というわけではないんですね。
「ひとりの時間も好きだし、みんなといる時間も好きなんです。どっちの時間もほどよく来てくんないといけないんですよ。絶対おれ、結婚しても孤独の時間がほしくなる。100%。田舎で育った人が都会にいるというだけで、ちょっとうるさく感じているので、家の中で、すぽーんと全てを開放できる場所みたいな」
――ときどきネタにも登場される、広島のお母さんは、どのように。
「結婚しろ結婚しろって言われて『ああ』って思っちゃうんですけど、3兄弟の兄と弟がもう結婚してるんですよ。弟が結婚したくらいから『まあ、ええか、そのぐらい』っていう感じがしてるんじゃないですか。早く自分の趣味に没頭してほしいですね」
「だから結婚できないんだ!」と叱られる日々…アンガールズ・田中、未婚の理由は「恐れ」?
田中卓志さん
恋愛話になったら逃げましょう
――ご自分では、ひとりでいる理由は、どのように。
「原因っすか。いろんな人の結婚を見ると、うまくいってない人もすごく見るんですよ。こうなっちゃうんじゃないかなっていう恐れ? だから、慎重に選んでしまうし、よっぽど気が合うとか、感覚が近いとか……」
「こういうことを言うから、飲んでたら、いつも怒られるんですよ。飲みのフィニッシュが『だから、田中は結婚できないんだよ』ってなることが多い。嗅覚でわかるんです。だれかの恋愛の話になったら、絶対次におれんとこ来るよって。世の中の独身の人たちも、察知してその手前で帰ったほうがいいですよ。逃げましょう、みんな(笑)」
「自分はもし結婚しても、人に『結婚したほうがいいよ』とは言わないようにしようと思ってます。その人のタイミングで、そういうときが来るとは思うんで」
――田中さんはコントで「女の子にもてない、かわいそうな男の人」を演じることがよくありますけど、これは私の感想ですけど、見ても、なんか、いやじゃないというか、ほっとする感じがします。
「あー、ネタを自分の人生の中で思ったことから作ることも多いんで、そういうのがたくさん出てくるのかもしんないです。ぼくは、そういう人がなるべく救われて終わるようにしてます。その人も、ただ一生懸命生きてた結果、たまたまかわいそうな感じになっただけで、滑稽には描くんですけど、その人なりの主張を熱を持って言わせてあげるっていうのが、ぼくのコントのパターンのひとつです。笑って終わった、でもちょっといいことも言ってたな、みたいな」
――ひとりの老後を想像したらどんな感じでしょうか。
「43なのに早くないですかー(笑)。でも、ひとりだったら好き放題しますよ。田舎でのんびり暮らしても悪くないし。山でバイオリン弾いてると思います」
タグ:アンガールズ・田中